COLUMN-4 内視鏡検査とAIの進化

内視鏡検査とAIの進化

消化管の内視鏡検査は、胃や大腸の病気を早期に発見、治療するために重要な役割を果たしています。開発以降、様々な先人達が技術を高め、現在は診療所などでも汎用的に行われるようになりました。

また近年、AI(人工知能)の発達が著しく、先日もOpenAI社からChatGPT-4oが発表され、その著しい機能向上に全世界が衝撃をうけました。

内視鏡検査とAIの関係性について考えてみたいと思います。これまでは、医師が内視鏡画像を見ながら異常を探し出していました。これには熟練が必要ですが、それでも人間の目には見逃しやすい微細な異常も存在します。AIは膨大な数の内視鏡画像を学習し、異常を迅速かつ高精度に検出する能力を持っており、熟練医師でなくても微細病変を検知できるようになります。

それでは熟練医師でなくても完全な内視鏡ができるかというとそうではなく、病変がある場所にカメラを向けられなければそもそも発見はできません。また大腸カメラには高度な挿入技術が必要で、これはAIに代用することは不可能です。

「AIに仕事が奪われる」という議論は以前からありますが、AIと労働の関係には大きく分けて労働置換型(仕事を奪われる)と労働補完型(仕事を補助してくれる)があります。現時点での内視鏡検査におけるAIは、「病変の検知」ということに特化しており、内視鏡医の仕事を完全に置き換えるわけではなく、労働補完型に該当すると言えるでしょう。

AIの進化はめざましく、今後も病変検知以外の業務をこなせるようになる可能性もあります。患者さんにとっても、医師にとってもより安心・安全な医療の提供にむかっていくといいですね。
(この文章はChatGPTが生成した文章に筆者が加筆したものです)