COLUMN-1 ピロリ菌ってなに?

ピロリ菌ってなあに?

ピロリ菌ってどこかで聞いたことがあるでしょうか。
健診で突然ピロリ菌と書いてあってびっくりした方もいらっしゃるでしょう。

ピロリ菌(Helicobacter pylori)は、胃や十二指腸に生息する螺旋状のバクテリアです。1980年代に発見され、その後、胃潰瘍や胃癌の主要な原因の一つとして認識されました。

ピロリ菌感染は主に口から口への接触、感染源からの飲食物摂取によって広がります。通常は幼少期(5才くらいまで)に感染し、胃に慢性の炎症を引き起こすことがあります(慢性萎縮性胃炎)。これは、胃潰瘍や胃がんの主な原因となります。

ピロリ菌感染の一般的な症状は、胃部不快感、胃痛、胃酸過多、吐き気、消化不良などですが、何の症状も示さないこともあります。

ピロリ菌感染は除菌治療をすることで胃潰瘍や胃癌のリスクを減らすことができます。また、胃の不快感を感じている方の一部は除菌で症状が改善する方もいます。除菌治療は、制酸剤と抗生物質の組み合わせでおこないます(内服の治療になります)。抗生物質のアレルギーがある方は注意が必要です。

ピロリ菌を除菌して胃潰瘍や胃がんの予防、胃の不快感を解決しましょう!