VACCINATION BCGワクチン

BCGワクチン

そもそもBCGってなに?

BCGはよく耳にするとおもいますが何の略語なんでしょうか?BCGはBacille de Calmette et Guérinの略語で、日本語にすると「カルメット-ゲランかん菌」になります。ますますわけがわかりませんね。フランス人のカルメットさんとゲランさんによってつくられた菌のことですがこれは結核を弱毒化したものでした。当時は(今も一部の国では)結核の流行によって命をおとす方もいて、なんとか予防できないかとワクチン生成が研究されていました。そのときに開発された菌がBCGなのですが、今日ではワクチンそのものもBCGと呼ぶこともあります。

結核とは

結核は結核菌によって引き起こされる病気ですが、おもなものは「肺結核」です。その他「腸結核」や「腎結核」などもあります。かつては日本でも国民病とよばれていた時期もありますが、非常に強い感染力(空気感染)と、重症化したときの治療の難しさが特徴です。歴史上でも、新撰組の沖田総司や俳人の正岡子規などが結核で命を落としたことが知られています。現在でも日本国内で結核感染が散発していますが、重症化して命をおとさないためにも「予防」と「適切な治療」が必要です。
BCGワクチンは特に乳幼児期の「結核性髄膜炎」や「粟粒(ぞくりゅう)結核」などの重症結核感染症を予防することがわかっています。

接種スケジュール

BCGワクチンは小児定期予防接種の対象です。以前(平成17年まで)は4歳までに接種していましたが、乳幼児期の重症感染症を予防する目的で現在は生後5~8ヶ月での接種が推奨されています。あまり早期に接種すると骨の炎症がおこる可能性が指摘されています。4種混合ワクチンの3回目と同時接種されることが推奨されています。

ワクチン.netより引用

コッホ現象とは

 BCG接種後は接種部位に局所反応がおこります。通常だと接種後10日ほどですこしずつ赤くなり1~2ヶ月後にかけて腫れてきたり、場合によっては膿んでくることがあります。コッホ現象とはこの反応が接種後1~2日の早期でおこることで、この場合結核に感染している可能性があります。もし接種後1~2日で接種部位が急速に腫れてくる場合はご相談ください。

日本ビーシージー製造株式会社HPより
https://www.bcg.gr.jp/general/bcg/bcg_1.html