VACCINATIONB型肝炎ワクチン

B型肝炎ワクチン

B型肝炎とは

B型肝炎ウイルスは、その名の通り肝臓に炎症をおこすウイルスです。肝臓は「沈黙の臓器」といわれているように炎症をおこしたとしても症状がでないことがほとんどです。肝臓のひそかな炎症がつづくとその後肝硬変(肝臓がかたくなる)、さらには肝臓がんをひきおこすことがあります。肝臓に炎症を起こす肝炎ウイルスはこれまでにいくつか見つかっていますが、B型肝炎ウイルスもそのひとつです。感染経路には、垂直感染(こどものときの母子感染)と水平感染(他人からの血液や体液を通しての感染)があります。垂直感染予防は母子感染予防、水平感染予防は定期接種にておこないます。
一部の製剤(ヘプタバックス®)は保存容器のゴム栓にラテックスが含まれていますので、ラテックスアレルギーのある方はお知らせください。(アボカド、バナナ、栗、キウイなどの食物アレルギーの方も注意が必要です。)

アレルギーポータルHPより
https://allergyportal.jp/knowledge/latex-allergy/

接種スケジュール

母子感染予防(垂直感染予防)と定期接種(水平感染予防)でスケジュールが異なりますが、接種回数や接種間隔はおなじです。

母子感染予防

B型肝炎ウイルスに感染している(HBs抗原陽性の)母親から出生した子供が対象となります。生後12時間に1回(免疫グロブリンとの併用)、その後1ヶ月後と6ヶ月後に2回目3回目と接種します。予防が目的ではありますが、この場合は健康保険の適応となります。

定期接種(こども)

母親がB型肝炎キャリアでない場合、B型肝炎ワクチンは小児定期予防接種の対象です。1歳までに3回接種が推奨ですが、生後2ヶ月で1回目、4週後(27日以上あけて)2回目、2回目から4~5ヶ月後に3回目を接種します。

1回目:2ヶ月の誕生日が来たところでB型肝炎①、ロタ①、Hib①、小児肺炎球菌①で同時接種
2回目:1回目から4週間あけてB型肝炎②、ロタ②、Hib②、小児肺炎球菌②、4種混合①で同時接種
3回目:2回目から4~5ヶ月あけてB型肝炎③(1歳までのあいだ)

ワクチン.netより引用